【外猫たちの冬】発泡スチロールハウスを寝床に

こんにちは、文生伊(あおい)です!
2020年6月に那須の田舎に移住して、野生動物たちとの触れ合いも楽しんでいます。
といっても、実際に触れられるのは猫くらいですけど。笑
その他の動物たちは、雪の上に残された足跡をたどる事で、

同じ地域で、同じ空気を吸って、共存してるんだなぁ
なんて思いをはせています。
さて、実際に触れられる野生の猫さんたちですが。
野生の猫?ほぼウチの子?の黒猫クロちゃんが、風邪を引いてしまったのです…!
当記事は2022年3月に執筆したものです。
現在クロちゃんは保護し、我が家の中で暮らしています♪
詳細は『ほぼウチの子クロちゃん、ウチの子にします』の記事をご参照ください😊
マイナス10℃の那須でも生き延びる野生猫
猫と言えば。
♪ネッコもコタツで丸くなる~♪
と歌になるくらい、寒がりなイメージが強い生き物ですが。
那須で暮らしている野生の猫さんたちは、雪深くマイナス10℃まで冷え込む環境で生まれ育っているため、コタツが無くても生き延びれる頑丈な身体能力を持っています。


ていうか、その環境で生き延びれる個体以外は淘汰されていくので、強い遺伝子だけが残っている、と考えた方が妥当かもしれません。


体が丈夫な上、凍えずに眠れる寝床の確保や、動植物の減る冬場でもエサを狩れる能力と知恵など、総合的な強さが求められるでしょうしね。



この地域は民家も少ないので、人間のゴミを漁るのも難しいしね
元家猫疑惑のクロ
ただ、クロちゃんの場合、「元家猫」疑惑が…。
実は、一番最初に我が家の庭先に現れた時は、首輪を付けていたんです。
正確に言うと、首輪を付けた黒猫さんが2~3回現れた頃、同時期に、首輪を付けていない黒猫さんも数回やって来たんですよ。
立派な真っ黒の猫さんは珍しいし、同じような体格(当時生後半年ぐらいのサイズ)だったので、同一猫物なのではないか、と推察。
どこかで、首輪がはずれてしまったのか、誰かにはずされたのか、自分ではずしたのか。
謎だな~?と思ってる内に、我が家の庭に定着したのが首輪の無い黒猫さん、今クロちゃんと呼んでるこの子でした。


首輪を付けた黒猫さんは、以降見かけていないので、クロちゃんと同一猫物なのではないかと思います。
近所の迷い猫という可能性は低い
ちなみに。
家猫の行動(散歩)範囲って、せいぜい半径500mらしいのです。
当時生後半年くらいの子猫だったクロちゃんなら、500mも自力で行動できるかどうか。
その範囲に定住しているお宅は2件ほどあるのだが、迷い猫を探している様子はない。
となると、この近所に捨てられて、必死に生き延びれる環境を探し彷徨った結果、我が家の庭に辿り着いた、と解釈しても間違いはないのでは?と考えています。
もしかしたら、近隣の別荘保有者が都会の本宅の方で面倒を見切れないから連れてきて…と可能性もありそう。
発泡スチロールハウスを提供
そんな、元家猫疑惑のクロちゃんなので、猫生初めての那須の冬を越せるのか?心配になってしまいました。
なので、こんなハウス↓を庭に置いてみました。


発泡スチロールの保冷・保温箱に、出入り口用の穴を開けたもの。



ホムセンで千円くらいだったよ
発泡スチロールは食べてしまうと良くないので、保冷箱の内側には段ボールを敷いてあります。
よしずの陰に置いたのは、雪で埋もれないように&風がハウス内に吹き込まないようにするため。
もし本当にクロちゃんに帰るアテが無いのなら、ここで寝てくれればいいし。
他にもっと良い寝床があるなら、そっちに戻ってくれてもいいんだけど。
それぐらいの気持ちで置いてみたら、案の定、クロちゃんはハウスにスッと入って、当たり前のように自分の寝床にしてました。笑
サバオ襲来
これでクロちゃんも安心して冬を越せそうだ!
なんて安堵したのも束の間。
クロちゃんよりも古参の常連さん、サバオがクロハウスを横取りしてしまった!!



え、キミもハウス欲しかったの?
サバオは、一年以上も我が家の庭でゴハンを食べているにもかかわらず、一度も撫でさせてくれない、生粋の野生児。
撫でさせてくれないどころか、庭で寝るなどスキを見せる事は一切ない、警戒心の強い子です。
若いクロちゃんと違って、おじいちゃんレベルの年齢な感じもするし、何年もこの界隈を縄張りとしている猫な感じがするから、こういう人工的なハウスで寝るとは思わなかったんだけど。
とはいえ、暖かい寝床が確保できるなら、そっちの方がいいに決まってるよね。
ならば、と、もう1つ発泡スチロールの保冷箱を買って来ましたよ。


よしずは一つしかないので、ブロックをハウスの出入り口前に重ねて、玄関ポーチのようにしてみました。
結果、こちらの緑ハウスはクロちゃんが使い、最初の白いハウスはサバオが使うという事で決着がついたようでした。
それでもクロちゃんは風邪ひいた
とりあえず、発泡スチロールの保冷箱ハウスを気に入ってくれた猫さん達ですが。
クロちゃんは、やはり体が弱かったのか、風邪を引いてしまいました…。
症状は喉から
はじめは喉から来たみたいで、ハスキー声に。
クロちゃん、なんか声が変じゃない?なんて言ってたら、次第に涙(めやに?)が出始め、鼻がつまり、咳?くしゃみ?を連発。


病院に連れて行って、看病しようかとも思ったのですが、



りんちゃんに伝染ったらどうするの!?
とパートナーさんの猛反対に遭い、泣く泣く断念。
確かに、か弱いマンチカンのりんさんに野生のウイルス(細菌)が伝染したら、後悔してもしきれない…。



そもそも、飼い猫にする為に野生猫たちの面倒を見ている訳ではないしね
ウェットフードで自然治癒力UP
心配だけど、りんさんへの間接的な感染を恐れて、クロちゃんを撫でる事も出来ず。
いつものカリカリをお皿に出し、撫でもせず逃げるように家の中に戻り、ウィルス(細菌)を持ち込まないように気を付ける日々が二週間ぐらい続きました。
そのうち、日に日にクロちゃんの病状は悪化し、最初はがっついて食べていたカリカリも食べてくれなくなってしまった…。
しかも、目視で分かるぐらいに痩せ始めた。
このまま放置して、取り返しのつかない状況になってしまったら、それこそ後悔してもしきれない!
なので、せめてフードだけでも食べやすいものに変えてあげよう!と決意。



人間も風邪ひいたらお粥がいいもんね
という事で、ドラッグストアで猫用のウェットフード(総合栄養食)を購入し、クロちゃんに与えてみました。


これ↑あげたら、物凄いがっついた!!
なので、数日間、このウェットフードをあげる事に。
すると、みるみる回復し始めました!
といっても、咳?くしゃみ?が止まるまで、一週間はたっぷりとかかったかな。
風邪の引き始めから数えると、1カ月くらいかかったかも。
なにはともあれ、きちんと栄養を摂る事で自然治癒力が高まり、自力でも風邪を治す事がで出来たようです。
ホッ。
りんさんは元気
おかげさまで、りんさんは元気です。
人間がウイルス(細菌)を持ち込まないように気を付けた成果なのか、ちゃんとワクチンを受けているから発症せずに済んだのか、わかりませんが。
クロちゃんにも、せめてワクチン受けさせてあげたいけど…
外猫たちとの付き合い方は、今後考えないとなぁ。



クロちゃんぐらい懐かれると、情が湧いてしまって困る
ちなみに、サバオも元気です。
時折クロちゃんのゴハンを横取りするぐらいにがめついサバオですが、伝染らなかったみたい。
やっぱり、サバオは生粋の野生児だから、頑丈なんだろうな。



クロちゃんもサバオぐらい強くなるかな?
YouTubeチャンネルも観て下さい!
冒頭の通り、クロちゃんは紆余曲折をへて我が家で保護し、完全な「ウチの子」にすることにしました。
本当は、ずっと「ウチの子」にしたいという気持ちがあったものの、我が家の先住猫りんさんとの相性の問題など、心配事がたくさんあり、ずっとためらっていました。
ですが、過酷な環境で暮らし続けるよりも、やっぱり家の中に入ってもらった方がクロちゃん的にも良いのでは!?と思うに至ったのです。
クロちゃんが完全な「ウチの子」となるまでの過程や、先住猫と仲良くなるまでの道のりなど、他の方々の参考にもなれば、とも思いから、動画も撮り始めました。
その模様はYouTubeチャンネル『森の野良猫と短足猫』で公開していくので、そちらも参考にしていただければ幸いです♪
よろしくお願いいたします😊
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