地方移住してフルリモートは続くのか[移住6年目・携わった全仕事の実録]

こんにちは!2020年6月に那須の田舎へ移住したAOです。当時は都内某IT系コンサル会社に在籍していて、テレワーク100%でした。
あれから6年。
今も那須で、フルリモートで働いています。
ただし同じ形のままではありません。
会社員をやめ、1年の充電期間を経て個人事業主になり、複数のクライアントと様々な仕事をさせてもらいました。今はアメリカの企業とAI開発の仕事をしています。
まれに出張が発生することはありますが(出勤ではない)、99%那須の家から仕事しています。
都会人地方でリモートワークって、本当に続けられるの?



続けられるよ。ただ「時代に合わせて形を変えていく」必要はあるかな
「コロナ禍だからできたことでしょ」「今はもう出社に戻ってるんでしょ」と思う方も多いはずです。
実際、出社回帰の流れはありますよね。
でも私の周りを見ていると、話はもう少し複雑です。
この記事では、移住6年目リモートワーカーのリアルをそのままシェアしますね。
- 今まで携わったクライアント&仕事のすべて
- 会社員としてリモートを続けられるかの判断軸(3社の実例)
- 地方で生活するために結局いくら必要なのかという話
- 地方でリモートワークするための環境づくり
結論:リモートワークは続けられます。ただし2つのルートあり
先に結論からお伝えしますね。
地方でのリモートワークは成立しますし、続けられます。
ただし「続く」には2つの意味があって、そこを分けて考えないと判断を誤ります。
1つ目は、会社員としてリモートワークを続けるルート。
これは残念ながら会社次第・職種次第というのが現実です。あなたの努力ではどうにもならない部分も大きい。
ただし判断する材料はあるので、記事後半で3社の実例をご紹介しますね。
2つ目は、形を変えながら続けるというルート。
私はこちらのルートでした。同じ会社で同じ仕事を続けたわけではなく、6年かけて仕事の中身が5回変わっています。



「1つの仕事が続かない」という意味ではなく「色んな仕事に呼んでもらえてる」。あとで詳しく紹介するね
必ずしもこの2つのルートしかない訳ではないかもしれませんが、私や私の周りの人達を見てみると「大きく分けてこの2つ」という実体験に基づいた体験談です。
移住6年、携わった仕事(クライアント)【変遷のすべて】
まず私自身の6年を、時系列で並べてみますね。ここが一番リアルな部分だと思うので。
2020年:会社員のまま、100%テレワークで移住
那須に移住した2020年6月時点では、私は都内のIT系コンサル会社の社員でした。
コロナ禍の真っ只中で、出社はゼロ。
ちなみにこの会社はコロナ前からテレワーク制度があって、普通に皆が使っていました。だから「コロナだから急遽リモートになった」わけではないです。



客先に常駐していたり、出張が多かったり、コンサル業界ならではの事情もある
ちなみに、ここ(業界の性質)は後で効いてきます。後のパートで説明しますね。
2021年:退職して1年の充電期間
移住してしばらくして、コンサル会社を退職しました。会社に不満があったというより、移住後に心境の変化があったからです。
そこから約1年、いわゆるニート期間。よく言えば充電期間でした。



「リモートワークが続かなかった」んじゃなくて、会社員という働き方そのものに違和感を覚えたからだよ
退職から開業までの経緯に興味がある方は【サイドFIRE!】私が年収1千万円捨てて退職した理由と現在の活動シェアしますで詳しく紹介しています。
2022年:個人事業主として開業(オンラインアシスタント)
2022年4月に個人事業主として開業。
最初に始めたのはオンラインアシスタントの仕事です。
エクセルの関数を直したり、パワポの資料を整えたり。2〜3時間で終わる単発の依頼が中心で、田舎でマイペースに働くには相性がよかったです。



意図的に単発ものを選んでいたのもある
オンラインアシスタント時代の日記はコチラ→『オンラインアシスタントと欧州関係の仕事はじめました【田舎でテレワーク日記#1】』
2022〜2024年:欧州関係の仕事とWEBライター
その後、ご縁があって欧州関係の仕事にも携わることに。
WEBライターの依頼もいただくようになりました。
ライターの仕事は主に自動車メディア。元自動車メーカー社員だった過去がそのまま活きました。



やっぱ過去の経験は否定するより活用するのが◎
この仕事は2024年いっぱいで卒業させてもらいました。理由は畑仕事との両立が難しくなったから。
田舎に住んでいなければ出てこない辞め方だと思います😅
欧州関係とWEBライター時代の日記がコチラ→『仕事があり過ぎて嬉しい悲鳴【田舎でテレワーク日記#3】』
2025年〜:アメリカ企業とAI開発の仕事
そして2025年の夏ごろから、アメリカの企業とAI開発に関わる仕事を始めました。生成AIを「使う」話ではなく、「作る」側に関わる仕事です。
もちろんフルリモート。那須の森の中から、海の向こうの企業と働いています。



地方からでもリモートなら最先端の仕事もできる♪
※この仕事の詳しい話は別記事に書く予定です。
変わったのは「仕事の中身」。変わっていないのは「場所」
並べてみると分かるのですが、6年間ずっと那須にいて、変わり続けたのは仕事とクライアントだけ。
「地方に移住したら仕事の選択肢が狭まる」と思われがちですが、私の実感は逆。
場所を固定したまま、自由に仕事だけを何度も入れ替えられる。
それがリモートワークの一番の強みだと思っています!
リモートワーク廃止の流れは本当?私の周りの3社はこうでした
独立(フリーランス)ではなく会社員のままリモートを続けたい方向けの話もしておきますね。
結論を先に書くと、「リモートを続けられるかは会社次第、職種次第」です。身も蓋もないのですが、私の周りの3社を見ているとそうとしか言えない😅
私の古巣(IT系コンサル):出社回帰の流れはあったけれど
私がいたIT系コンサル会社にも出社回帰の流れはあります。
ですが、私の自己紹介パートでも触れた通り元々コロナ前からテレワーク制度があって皆が普通に使っていた会社。
そもそもコンサルという性質上、最初から全社員が同じオフィスに集まる想定になっていないんです。



そもそもフリーアドレスというか、自席という概念が薄い
配属されるプロジェクトによって勤務地が変わったり、待機中(配属待ち)の人には待機部屋があったり、部屋が変わるどころかビルごと変わる人も多い。
ただし所属によって働き方が180度違うのも、この会社の特徴なんです。
私の所属していたチームは専用のデスクエリアを与えられていましたが、仕事相手の中心は海外拠点や別オフィスの同僚だったので、出社したところで、結局その人たちとはオンラインで話していました。
出社するメリットは、チームメンバーと顔を合わせてお話ができることぐらい。



あとは一緒にランチできるとか
ただし基本的に全員が別の仕事をしているので、話すと言っても近況シェアとか雑談になっちゃう。
気晴らしにはなるけど、通勤にかかる時間やお金のコストを考慮するとプラマイゼロどころかマイナス😅
なので仮に、もし今でもこの会社に在籍していたとしても、特別な事情がない限り「基本リモート、必要な時だけ出社」を続けていたと思います。



そもそも上司が海外にいたし日本拠点のチームリーダーも極力出社しない方針の人だったから問題なかったと思う!
自動車メーカー(コンサルの前):ものづくりの現場は出社に戻りがち
一方、コンサルの前に勤めていた自動車メーカーは出社の流れに戻っているそうです(元同僚談)。
これは仕方がないというか、ものづくりの現場を完全リモートにしてしまうと、デメリットのほうが大きいと私自身も思います。実物が目の前にあることの意味が大きい仕事なので。
ただし100%出社に戻っているわけではないようです。
なぜならば、実はこの会社もコロナ前から在宅勤務制度があって、私自身も状況に応じて活用していたから。



「月◯時間まで」とか「自宅等の情報を盗まれない環境に限る」とか制約はあった
そんな中、コロナ禍の一時的な「全員リモートワーク」という状態を経て、「やっぱり現場で実物を」となった部署と、「意外とリモートで問題ないじゃん」となった部署と、部署ごとに”現場”の重要性はグラデーションがあるというのが関係者全員が感じたんだと思います。
例えば私は商品企画部だったので直接ものをつくる部署ではなかったですが、ものづくり部署のステークホルダー達と折衝することも大切な仕事のひとつだったので、それを対面とリモート同じ温度感で出来る気がしないです。



(ボソッ)古風なおじさん達も多いからさ
家から仕事ができるのは、海外拠点との会議の日や、黙々とパワポを作る日など「今日は家のほうが捗る!」という日だけに限られる。
ですが自動車メーカーは大きな会社なので、巨大な施設で100%ものづくりしている部署もあれば、逆にものづくりに1%も関わらない部署も意外と多いんです。
そういった部署間の温度感の差は、コンサルみたいな”非ものづくり系”よりもかなり大きいのではないでしょうか。
現実問題として、「一部制約のあるリモートワーク制度」として存続するのが現実的な落としどころなんだろうなと痛感します。
パートナーさんの会社:「出社推奨」になったが実質リモート継続
一緒に暮らしているパートナーさんは、移住当時から転職せずに同じ会社で働き続けています。ていうか新卒で入社した会社でずーーーーーーーっと働いています。
もともとリモートワークの制度がなかった会社でしたが、コロナ禍で必要に迫られて制度を導入。今は「出社推奨」に変わったそうです。
ところが実際のところ、「全社員100%が出社(強制)」ではなく、出社率60%ぐらいを目安にしているのだとか。
なぜならばデスクエリアが狭すぎるうえに会議室も足りず、全員が出社できる物理的なキャパがないから。
なので「出社する人・しない人」が入れ代わり立ち代わり「1日平均60%の社員が会社にいる」という状態を維持したい方針なのだそう。



余談ですがコロナ前にオフィス移転の話もあったけどポシャったらしい
結果、「リモートで仕事が回るならリモートでOK」という流れになっているそうです。
親会社が変わって色んな制度が整備されたのも一つの理由みたい。
パートナーさんの業務的にリモートワークと相性が良いので、上司と話し合ってコロナ中と同じ運用で問題ないという結論に落ち着いたようです。
なぜ廃止する会社と、続ける会社があるのか?判断軸は4つ
この3社を並べると、リモートが残るかどうかを分けているものが見えてきます。
- コロナ前からテレワーク制度があったか(急ごしらえの制度は戻りやすい)
- オフィスに全員分の席があるか(無ければ物理的に戻れない)
- 仕事相手が同じ場所にいるか(海外拠点や別オフィスが相手なら、出社しても意味が薄い)
- 実物が必要な仕事か(ものづくりの現場は戻りやすい)
リモートワークしたくて転職するなら、求人票の「リモート可」という文字ヅラだけでなく、この4つを見るほうが確実だと思います!



制度としての決まり事と現場の実際の運用が違うこともあるから、社員さんの話もちゃんと聞かせてもらうのが吉🌟
地方でフルリモートできる職種は?「未経験から」より「経験の再利用」
「リモートワークができる職種って何ですか」「未経験でもできますか」というのは、たぶん皆さんが一番気になってることですよね。
私にはパキッとした答えを返すことができません。全ての業種や職種を知ってるわけじゃないので。
代わりに、自分がやってきた仕事を並べてみます。
- オンラインアシスタント:マーケティングや企画プレゼンで培ったパワポ作成やエクセルの関数スキルが使えた
- 自動車メディアのライター:元自動車メーカー社員としてWEBライティングを学んだから書けた
- 欧州関係の仕事:英語での折衝経験があったから依頼が来た
- アメリカ企業とのAI開発:英語の細かい指示を理解したり作文できたりしたから出来た
つまり、全部「もともと持っていたスキルの一部を活用したり、それに新スキルをかけ合わせてオリジナルな人材になる努力をした」。



会社員時代からやってきたことが、形を変えて全部つながってる感じ
だから「未経験から始められる仕事を探す」より、「今の自分が持っているスキルや経験の一部を特に磨いたり、新しいスキルと掛け合わせてたり、少し形を変えることで場所に縛られない働き方ができないか?」と考えるほうが確実だと思っています。
少なくとも私はそうでした!
地方でリモートワークって儲かるの?
収入の話もよく聞かれます。「地方でリモートワークって儲かるの?」と。
具体的な金額は個人情報なので避けますが、考え方だけお伝えしておきますね。
自分の価値を決めるのは自分
結論から言います。
地方でリモートワークして儲けられるかどうかは、
あなたのスキル次第!!



元も子もなくてゴメン
でも、そうとしか言いようがないんですよ。
例えば、
オンラインアシスタントは一般的なOffice系スキルでこなせる代わりに、単価は低いです。ただし、平和で穏やかな働き方が選べます。
海外との仕事は、英語力に加えて何らかのビジネススキルが求められるので、オリジナルな人材であればあるほど単価は高いです。その分、責任の重さものしかかってきます。
つまり、



自分の価値を上げるも下げるも自分次第!
これが現実です。
地方での生活費、結局いくら必要?
ですが、冷静に考えて欲しいことがあります。
それは、
「地方で暮らすなら都会ほど稼がなくても快適!」
ということ。
なんたって、生活費が抑えられますからね。特に家賃。
都会基準の給料をもらってリッチな生活を送るのも一つの方法ですが、ペースダウンしてプライベートを充実させるのも良いものですよ♪



フリーランスなら自分の裁量で仕事の中身もペースも自分で決められるよ
私はサイドFIREという形をとっていて、資産からの収入にプラスして月10万円ほど稼げれば、快適に暮らせる環境を作りました。
つまり、
必要な額は暮らし方で決まる!
ということ。



「いくら稼げるか」を先に考えると不安になるけど、「いくら必要か」から考えると景色が変わるよ
お金の準備や考え方については、こちらの記事↓で詳しく紹介しています。


6年継続して分かったメリットとデメリット
ここからは、私が6年間リモートワーク継続したからこそ分かったメリット・デメリットをご紹介しますね。
メリット7つ
私が思うリモートワークのメリットを7つピックアップしてみました。
- 作業効率・生産性が上がる
- 通勤のストレスが無い
- 人間関係のストレスが減る
- お金の無駄遣いが減る
- 時間の使い方が自由自在
- 副業・複業がしやすい
- ワークライフバランスが自在
ひとつずつ、実感と一緒に説明しますね。
作業効率・生産性が上がる
話しかけられて中断されることが激減するので、計画どおりに自分の仕事を進められます。
煮詰まったときに窓の外を眺めれば森と太陽。息抜きの質が段違い!
これが田舎テレワーク最大のメリットだと思っています。
通勤のストレスがない
満員電車で足を踏まれることも、渋滞にはまることもありません。
パソコンの前に座った瞬間から集中力MAXで始められます!



会社に着いて「まずコーヒー休憩しないと動けない💀」みたいな状態がなくなったのは大きい
人間関係のストレスが減る
出社すると、顔を合わせたくないほど合わない人とも巧く付き合わなければならないじゃないですか。
「会社ってそういうもの」と言う人もいますが、避けられるなら避けたいというのが正直なところ。
特に陰キャでコミュ障な私からしてみると、どーでもいー世間話から解放されたことは大きな大きなメリットになってます😅
お金の無駄遣いが減る
基本的に自宅にいるんで、「ちょっとコンビニ」「ちょっとコーヒー」がなくなります。
息抜きや糖分補給は必要ですが、無駄遣いかどうかの判定が微妙なところにお金が流れなくなったのはメリットだと思ってます。
時間の使い方が自由
会議と会議の合間に洗濯の準備をしたり、掃除機をかけたり。
仕事の合間に家事ができちゃいます♪



ただしこういう働き方は会社によって賛否が分かれるから、そこは要注意ね
副業・複業がしやすい
通勤に使っていた時間と体力をそのまま副業・複業に回せます。
私が一度に複数のクライアントと仕事ができる(複業)のも、リモート前提で仕事を組んでるからです。
ちなみに。
私が個人で仕事をし始めたのは完全に独立してからなのですが、可能なら独立前に副業として仕事を始めて、足元が固まってから(最低でも勝算が見えてから)独立することを強くお勧めします。



正直、私は単純にラッキーだけでやって来れてると思ってる
ワークライフバランスが自由自在でQOL爆上がり
ここまでの6つが合わさった結果、暮らしに合わせて働き方を決められるようになりました!
これがQOLにダイレクトに効きます。
仕事が人生に与える影響の重さ、侮るなかれ…!!!
デメリット5つ
残念ながら、リモートワークにはデメリットも付いてきます。
6年間も継続している私だからこそ言えるデメリット5つをご紹介しますね。
- コミュニケーションが取りづらい
- 作業効率・生産性が下がる場合もある
- 仕事とプライベートの切り分けがあいまいになる
- 自己管理が難しい
- 運動不足になる
ポイントは「作業効率」がメリットにもデメリットにも入っていること。つまりは環境と自分次第で、どちらにも転ぶってことです。
それぞれ、私がやっている対処法とセットでシェアしますね。
コミュニケーションが取りづらい
やりとりが文字中心になるので、長い付き合いの上司や同僚たちであっても「阿吽の呼吸」は通用しないと最初から諦める必要があります。
そのうえで状況に合った方法を探さないといけません。



離れてみて痛感した、表情や話し方で伝わる「阿吽の呼吸」が存在していたことを…!
私がやっている工夫の1つは、ちょっとした疑問でも遠慮せずチャットで聞くこと。
絵文字やスタンプで行間を補うことも意識しています。
雑談(愚痴w)の時間をミーティングと称して作ったこともあります。



パートナーさんは毎朝チーム定例会で進捗をシェアし合ってコミュニケーションが途絶えないように工夫してるらしいよ
運動不足になる
通勤すると、自宅から会社までの往復に加えて、トイレ・食堂・会議室の移動など、意外と歩いてるんですよね。
自宅で仕事するとそれがゴッソリとなくなるので、
- 散歩する
- 自宅でできる運動をする
- ジムに通う
などなど、意識的に組み込まないとマジで運動不足になります…。
特に腰や肩が凝り固まっちゃうから、要注意!
作業効率・生産性が下がる場合も
集中できる作業空間と、安定したネット環境。この2つが揃わないと逆効果になります。
ていうか、仕事にならん。



もうこの2つが生命線と言っても過言ではない
これは後半の「環境づくり」でも詳しく紹介しますね。
仕事とプライベートの切り分けがあいまいになりやすい
自宅といえば「寝に帰る」ぐらいのビジネスパーソンも多いかもしれません。
「終電の心配がないから永遠に仕事しちゃう」という話もよく聞きます。
なので、まずは何はともあれ、仕事とプライベートの切り分けを意識的にする心構え(工夫)が必須です!



パジャマのまま仕事しようとして「身が入らない」とか言わないでね。まずは着替えよう!
自己管理が難しい
近くに上司や先輩がいないと「気合が入らない」「集中できない」という人も多いです。
学生で言うと「自宅より図書室や自習室のほうが捗るタイプ」がいたり、「スタバみたいなガヤガヤした場所のほうが逆に落ち着くタイプ」がいたり、好みはどうあれ「自宅だと集中できないタイプ」も一定数いるんですよね。
そういうタイプの人だと、リモートワークを継続することは難しいかもしれません。



コワーキングスペースを活用する方法も検討してみて
かく言う私も大好きなマンガやゲームなど、誘惑に負けそうな時もたまにはあります😅
ですがそういう時は自分の心に手を当ててみるんです。「自分で選んだ働き方だよね?」と。
その返答が「でもなぁ…」のようなモヤモヤしたものだったら、改めて「仕事の内容や働き方」と「理想の暮らし方」の整合性を考えてみるべきタイミングなのかもしれません。
「サボりたくなる問題」については、↓記事で詳しく取り上げています!


地方でリモートワークするための環境づくり
地方でリモートワークする上で、まずは環境づくりが最も大切。
特に生命線とも言えるのが光回線!
田舎ならではの事情もあるので、私の体験談を交えて紹介しますね。
田舎の光回線は「速さ」より先に「引けるかどうか」
都会にいると当たり前すぎて意識しないと思うのですが、地方では光回線がそもそも引けない場合があるので事前チェックが必須です。
田舎の場合、残念ながら光回線の提供業者を選べない場合もあるし、ゼロから工事が必要になるケースももあります。
うちの場合、NTTに電話して物理的に光回線の線から引いてもらうという工事から始める必要がありました。
そもそも光回線の7〜8割はNTTが引いてるものですが、ドコモ光やソフトバンク光などがその回線を使って独自サービスとして光回線を提供しています(”コラボ光”と呼ばれる、スマホの格安SIMみたいな仕組み)。
NTTフレッツ光ではなくコラボ光を選びたい人でも、理論上はドコモやソフトバンクに申し込めば回線の工事からやってくれるはずなのですが、私は電話で「そのエリアは対応できないからNTTに申し込んで」と断られた経験があります。(コラボ光は工事費無料キャンペーンやってる時も多いから選びたかったのに…。)
我が家のエリアが悪かったのか、担当者が面倒くさかったのか不明ですが、田舎ならではのリアルな体験談の一例としてお知らせしておきます。
田舎の光回線は「契約すればすぐ開通する」とは限りません。どの業者に申し込んでも、エリア担当の地元の委託業者が最寄りの設備から家まで線を引っ張ってくるという工事が必要になるからです。
場合によっては開通可能か事前の現地調査から始めないといけないケースがあるため、開通まで数ヶ月かかることも。
ちなみにうちの場合、開通まで1.5ヶ月ほどかかった記憶があります。
それまではスマホ回線でテザリングして仕事してました。



パケ死に注意⚠️
なのでまずWEBで移住先(候補物件)が提供エリアか調べた上で、実際に業者に電話して回線が引けることをしっかり確認してから契約してくださいね。
自分じゃ良く分からない場合は不動産屋さんに確認してもらうことを強くお勧めします!



物件の契約条件に「光回線が引けること」を入れておくと交渉しやすいよ!私もそうした👍️
引けなかったら置くだけWi-Fi。ただし「上り」に注意
どうしても光回線が引けなかった場合の代替が、ソフトバンクエアーやドコモhome 5Gのような、いわゆる置くだけWi-Fiです。
ここで見るべきは下りではなく「上り」の速度です。動画を見る分には十分な速度が出ますが(下りだから)、自分がカメラをオンにして話す側になると、上りが効いてきます。
| 下り | 上り | |
|---|---|---|
| ソフトバンクエアー | 約153Mbps | 約12.8Mbps |
| ドコモ home 5G | 約208Mbps | 約21.9Mbps |
| (参考)光回線 | 約548Mbps | 約455Mbps |
ビデオ会議に必要とされるのが上り15Mbps程度なので、ソフトバンクエアーは平均値だとやや足りません。home 5Gなら一応クリアします。
ただしこの数字は5Gエリアで出るもので、地方で4G接続になると大きく落ちます。田舎度が高ければ高いほど5G圏外である確率も上がります。我が家は絶賛4Gです!
なので光回線が引けないことが分かった場合、「移住先が5Gエリアかどうか」を先に確認する必要に迫られます。(光が来ないのに5Gが来るエリアがあるのかどうか私は知りませんが…)



まぁ全員がバリバリ会議する働き方なわけじゃないもんね



そうだね。音声だけとかメールやチャットがコミュニケーションの中心なら置くだけWi-Fiでも十分だよ
ちなみに昔オンラインアシスタントの仕事をしていた時、採用の条件が「光回線であること」でした。
つまり必要な回線は「働き方」で決まります。会議で話す側に回ることが多いなら光回線を優先、そうでないなら置くだけWi-Fiでも成立するとは思います。
デスクまわりはこだわるべし!ただし後からでもいい
自宅で仕事をするならば、デスク周りの環境にも気を使いたいところ。
特にデスクとチェアの相性が良くないと体が壊れます…!!
私はデスクはIKEAのもの、チェアはオカムラのバロンチェアを使ってます。



デメリットでも書いたけど自宅で仕事してると動かなくなるから、せめて体に合ったものじゃないとマジで体がぶっ壊れる…
外部ディスプレイやキーボード・マウスなどガジェット類も侮れません。
なぜならば、ガジェット類は作業効率だけの問題だけではなく実は目線や肩・手首など体への負担にも直接影響があるから…!
なので、ここは必要な設備投資と割り切って予算を投入することをオススメします。
私は外部ディスプレイ2つと、メカニカルキーボード+トラックボールマウスを導入しました。
メカニカルキーボードのタイピングは病みつきになる↓
トラックボールにすると手首と肩こりがラクになる↓



お気に入りのデバイスに囲まれるとテンション上がって仕事が捗るし一石二鳥🌟
ただ、正直なところ、こういうガジェット類や机や椅子は後からでも買えます。
一番に確認すべきは、その家で光回線が使えるかどうか。
そこだけは引っ越してからでは取り返しがつかないので、真っ先に確認して後悔ない選択をしてくださいね!



仕事部屋を確保できる間取りかどうかも要チェック!
「うちの会社じゃ無理そう」と思った人へ
ここまで読んで、「うちの会社じゃ無理だわ」と思った方もいるのではないでしょうか。
3社の話は私が見てきたリアルをそのまま書いたので、必ずしも当てはまらない業界(職種)も多いかと思います。
ただ、「今の会社ではリモートが続けられない」=「地方で暮らせない」ではないです。



じゃあ転職するしかないってこと?



それも1つだけどね。でも、いきなり転職を決めなくていいよ。順番があるから
1️⃣いきなり転職を決めなくていい
「うちの会社じゃ無理に決まってんじゃん」と諦めの境地の人も多いかも知れませんが、私のオススメは「それでも一度は相談してみる」です。
言い方には気をつけないといけませんが、「リモート不可なら転職も視野にいれている。」そのぐらい本気だという気持ちを伝えてみてください。
なぜならば、会社としては人材の流出がそもそも痛いロスだから。
リモートワークを許可するだけで会社を去らないでもらえるなら、そちらを選ぶ会社も多いはずです。



そう思ってもらえるほど会社から評価されているかどうか…



そもそも自分を必要としてくれないような会社、私なら次の手を考えちゃうかも
直属の上司に相談することに抵抗があるなら、人事や他部署の信用できる先輩とかでもいいです。一緒に「会社の制度の問題」なのか「仕事の内容の問題」なのか、「リモートしたいんスけど」ではなく「リモートでも成立させるための策を一緒に考えてみてくれませんか」と投げかけてみて欲しいです。
いきなり転職や独立を考えるより先に、今いる場所で出来ることをすべて試してみることが、転職するにせよ諦めるにせよ、未練を残さないために大切なステップだと私は思います。



リモート希望の有志を集める方法もオススメだよ



とにかく仲間を作れってことね♪
意外に思われるかもしれませんが、私は移住のために転職はしていません。
那須に移ったときは前から働いている会社員のままでしたし、そのあと選んだのも転職ではなく独立でした。
一緒に暮らしているパートナーさんに至っては新卒から同じ会社にずーーーっと所属していて、時代に合わせて会社側の運用のほうが変わっています。
つまり「リモート可の会社に移る」は、手段のひとつでしかないということ。
ここを飛ばして転職活動を始めると「リモート可」という条件が呪いになってしまいます。すると仕事の中身とか、この先どう暮らしたいかとかが、どんどん後回しになっていくんですよね。



「リモートさえできればいい」で選ぶと、結局また悩むハメになるかも…
なので自分のモヤモヤが「リモートで働きたい」なのか「そもそも今の働き方が合っていない」なのかは、先に切り分けておいたほうがいいです。
ひとりで整理するのがしんどいなら、プロのキャリアカウンセラーに相談してみるという方法もあります。
キャリアカウンセラーは転職エージェントとは別物で、求人を紹介されるわけではなく、「そもそも自分がどうしたいのか」を一緒に深掘ってくれる仕事の人たちです。
私も実際に受けてみました。ただ「カウンセリング代を払う前にやれることもあるよ」という話も含めて、正直なところはこちらの記事に書いています。
2️⃣転職するなら、いきなり応募しない
「リモートで働きたい」と「そもそも今の働き方が合っていない」を切り分けた結果、「やっぱり転職して、リモートできる会社に移りたい」と決める人も多いかもしれません。
ですがいきなり求人に応募するのは私はおすすめしません。ここにも順番があります。
私が外資系コンサルに転職成功したときに通ったのは、
- 自分の市場価値を知る
- 世の中にどんな求人があるのか相場観をつかむ
- 正しい相手にしっかり相談する
という3ステップでした。
そして「地方+リモート」を念頭に置いて転職する場合、この3つのプロセスが「都会+出社」よりずっと大事になります。
なぜならば、「リモート可」と明記された求人は絶対数がそもそも限られてる上、『なぜ廃止する会社と、続ける会社があるのか?判断軸は4つ』パートで紹介した4つの判断軸を求職者がチェックするのは難しいから。



求人票とにらめっこするだけでは分からないから中の事情を知ってる人に相談できるかどうかが効いてくるよ
しかも地方に移住した後で「やっぱこの会社、無理かも…」となっても、都会のように「合わなかったら次」がやりづらいです。
ミスマッチを避けるためにも、「自分の価値・相場感・相談相手」という3つの武器を手に入れることが失敗を避けるための安全パターンだと思います!
私がどのサービスをどの順番で使ったのかは、こちらで詳しく書いています↓


3️⃣転職しない道もある。「経験の再利用」に新しいスキルを足す
3つ目は、会社を変えるのではなく、自分のスキル(売り)を組み替える道です。
記事の前半で「未経験から探す」より「持っているものの再利用」がオススメだと書きましたよね。
例えば私の場合、元自動車メーカー社員という経歴に、WEBライティングという新しいスキルを掛け合わせた結果、自動車メディアのライターのお仕事をいただけるようになりました。



「長年の経験」×「新スキル」=オリジナル人材の爆誕!



それなら他の人には簡単にマネできないかも!
私の場合、この個人ブログを持っていたおかげで独学でWEBライティングを学ぶことができましたが、リアルな話「かなり遠回りした」感があります。
Youtubeや先輩ブロガーの体験談やノウハウを断片的に取り入れては試し、失敗してはやり直し…。
なので「スクールで体系的に学び直してみたい」という思いがずっとありました。そんな私が女性向けキャリアスクールの無料体験を1時間半みっちり受けて「なるほど!」な発見をもらいました。
勧誘があったかどうかも含めて、正直に体験談を書いています↓


1️⃣相談2️⃣転職3️⃣新スキル、この3つは「どれが正解」というものではありません。
ただ「今の会社ではリモートが無理そう」「地方からリモートなんて不可能」というところで思考を止めてしまうのが、一番もったいないと思っています。
まずはお金をかけずとも試せることがあるということだけでも、この記事から持ち帰っていただければ幸いです!



手札は思ってるより多いよー!
まとめ:地方でリモートワークは続けられる。ただし「同じ形のまま」とは限らない
ここまで、移住6年目のリモートワーカーのリアルを、そのままシェアしてきました。
長くなったので、大事なところだけ振り返っておきますね。
- 地方でのリモートワークは続けられる。ただしルートは2つ(会社員のまま/形を変えながら)
- 会社員として続けられるかは会社次第・職種次第。求人票の「リモート可」より、4つの判断軸を見るほうが確実
- 職種は「未経験から探す」より、今持っているスキルの再利用+掛け合わせが近道
- お金は「いくら稼げるか」ではなく「いくら必要か」から逆算する。都会と同じだけ稼ぐ必要はない
- 環境づくりの最優先は光回線が引けるかどうか。机と椅子は後からでも買える
- 「現職じゃ無理かも」と思った人は「1️⃣相談2️⃣転職3️⃣新スキル」を検討する
こうして6年分を並べてみると、変わり続けたのは仕事の中身で、変わらなかったのは場所でした。
会社を辞めて、1年ニート(充電期間)して、エクセルの関数を直す仕事から再スタートして、気づけば海の向こうの企業とAI開発をしています。



6年で仕事が5回も変わってるって、けっこう激動じゃない?



激動っぽく見えるけど、住んでる家も、窓から見える森も、6年ずーっと同じだよ
そう。
場所を固定したまま、仕事のほうを何度でも入れ替えられる。
これが「地方×リモートワーク」の一番おいしいところだと、6年やってみて確信しています。
「地方に移住したら仕事の選択肢が狭まる」なんて言われますけど、少なくとも私の6年間は逆でした。



ただし光回線だけは、住んでから「引けませんでした」だと詰むからね…!そこだけは何度でも言うよ
ここまで読んで、「で、私にはどの働き方が合うんだろう?」と思った方も多いはず。
リモートワークは、地方で生きていくための働き方のうちのひとつでしかありません。フローチャートで7つの働き方から選べるようにした記事があるので、自分の現在地を確かめてみてくださいね↓


また、この記事では駆け足だった仕事の中身は、日記シリーズにリアルタイムで書き残してあります。開業したての私が実際にどんな依頼を受けて、1日をどう過ごしていたのか。こっちのほうが生々しいかも😅


参考になれば幸いです♪

お気軽にコメントください♪