ムクナ豆栽培、今年も苗作りでつまづく…【移住者がテレワークしながら起農した件#31】

こんにちは!那須に移住して5年目に突入し、農業にチャレンジ中のAOです。
一昨年の試験栽培、去年の初の本格栽培、2年連続で「カビ」にやられた私ですが。
「今年こそ!」と挑んだ矢先、早くも苗作りでつまずきました…。

去年と同じオチじゃん!



まぁまぁそう言わず私の話を聞いてよ
というわけでこの記事では、ムクナ豆の苗作りの現状についてシェアしますねー!
昨年の反省点を踏まえたムクナ豆苗作り
去年の苗作りの反省点を踏まえ、今年はムクナ豆苗作りの環境づくりから抜本的に改善しました。
- 春の嵐にも耐えられる育苗ハウスを用意する
- 那須の寒い環境でも発芽できるよう保温する
- 豆(=種)を事前に浸水させて選別してから植える



なのに…!
まぁ失敗談は後回しにするとして、私の改善策を1つずつ紹介させてくださいませ。
春の嵐にも耐えられる育苗ハウス
去年はじめて苗作りをした時には、家庭菜園用の簡易的な菜園ハウスを使用したのでした。
ホームセンターで購入したコレです↓


冬季は試験栽培したムクナ豆を追熟させるためにも使用し、雪にも那須おろし(強風)にも耐えてくれて実績十分だった菜園ハウスですが…
春の嵐であえなく倒壊。
あとから考えると、真冬はハウス内に吊るした豆の重みによって風にも抵抗できていたが、春は10数個の苗ポットぐらいじゃ軽すぎて弱かったんだと思います。



那須は冬〜春の強風がとにかく凄いの
ふっ飛ばされた結果、中で育てていた苗が散乱してしまったのでした😭


ですが今年は、豆を追熟させるために建てた農業用ハウス(趣味以上プロ未満ぐらいの人にオススメの”ヒロガーデン10”)がある!
冬の吹雪にも耐えた環境なら、春の嵐でもふっ飛ばされる心配はないでしょう。


ムクナ豆の苗以外にも、他の苗作りもたくさんできちゃうほどの広さもあります♪



別記事で紹介した通り「菌ちゃん農法」にもチャレンジ中だから苗はたくさん作るよ
那須の寒い環境でも発芽できるよう保温
去年の苗作りでは、菜園ハウスが飛ばされたあとは下↓のような育苗トンネルを使用することにしました。
こちらは家庭菜園のために毎年恒例で使い込んでいるものです。


なのに。
他の苗が順調に育つ横で、ムクナ豆はまったく発芽しなかったのでした😭



言い訳っぽく聞こえるかもしれないが、私に苗作りのスキルが無いわけではないんだよ
その大きな原因の1つ思われるのが「気温」。
もともとムクナ豆は暖かい地域の作物なので、日中の温度が十分でも、那須の夜間〜早朝の冷え込みには耐えられなかった模様。
農業用ハウスの中は簡易的なトンネルよりも暖かくなるとはいえ、冷え込み対策として電熱線で温める育苗マットの助けを借ります↓


ちなみにハウス内には、家の外壁に設置されているコンセントから、アウトドア用の延長ケーブルを30mぐらい引っ張って来ています。
育苗マットはおおむね外気温+10℃は頑張ってくれるそうなので、これがあればわざわざストーブを焚く必要はないでしょう♪
豆(=種)を事前に浸水させて選別
去年ムクナ豆の苗作りをした時は、豆=種をそのまま育苗ポットに播種したのでしたが。
今年は発芽率を上げるために、あらかじめ種に水を吸わせて、よく膨らんだものを選別することにしました。
下の写真の左端の子が、浸水させてもまったく膨らんでない子。
写真の中央最下段の大きな2つが、たっぷり水を吸って皮が剥けた子と剥けそうになってる子です。
この2つを「優秀な種」として選別します。


他の野菜の種もそうなのですが、実は種の100%が発芽できるとは限りません。
なので「種を多めに撒く」ことで保険をかけたり、
「(土に植える前に)種を浸水」させることで発芽を促進させたり、発芽しない種を除外したりすることで、確実に苗を育てられるように事前準備するわけです。



種も貴重な資材(財産)だからね〜
しかも那須でムクナ豆を栽培するためには、本来ムクナ豆さんにとってはまだ寒すぎる時期に頑張って発芽してもらう必要があるので、それに耐えられる強い種を選別したいのです。
実は、去年は事前準備しない方法でも、暖かくなった6月に入ってからであれば、育苗トンネルでも発芽させることに成功していたのでした。
ただ残念ながら、那須では「6月発芽→定植」では遅すぎる😓


さて、去年の失敗を今年は対策して、いざ、苗作り開始!
…まぁ結果は、既述の通りでしたけどね😭
発芽して成長したムクナ豆苗は100分の4!?
4月に入って温かい日が続いたある日、「今年の苗作り準備は万全だぜぃ!」と意気揚々と苗作りを始めたのでした。
育苗培養土
今年の育苗培養土は、自家製の落ち葉堆肥と残渣堆肥に、買ってきた鹿沼土・ピートモス・バーミキュライトを使用。
栄養と保水性のバランスが良くなるようにミックスします。


落ち葉堆肥は苗ポットの底に敷きます。


ここに事前準備&選別したムクナ豆を植えて、水を与えて、育苗マットの上で育てます。
地面に直置きにすると電気マットの熱が逃げる気がしたので、物入れに使っているRVボックスの上に置きました。


この写真には写ってませんが、もう1つ同じようなRVボックス台&育苗マットがあって、そちらにも同数の苗ポットを準備しました。
種、腐る!
たまに冷え込みそうな日は不織布を苗ポットの上から被せて、電気マットの熱が逃げないように対策しました。
なので、今年は「低温で発芽しない」という心配はないかと思っていたのですが…
が。
結論、去年と同じ結末を辿りました😭
種が腐ってグチャッと溶けたのです…!


マットが保温してくれてるので気温が原因ということは考えづらいのですが、、、
「もしかしたら不織布はやりすぎだったかも?」と思い、種を植え直して、不織布はやめました。
あと、豆を事前浸水させたあとの選別基準をさらに厳しくしました。
(当初は”皮が破けそう”程度のも採用していたが少しも破けていない物は不採用とした)
だがしかし、結果は同じ😭



苗ポットに水を与える量も調整してみたり試行錯誤したのに…
種が腐ってぐちゃぐちゃにならない場合でも、培養土の中で種が黒くなって死んでしまったり、根っこが伸びるところまでは頑張れたのに芽が出なかったり…。


一番がっかりしたのは、やっとの思いで芽が出たのに、子葉が開く前に力尽きちゃった子。



ここまで頑張ってくれたのにぃ!
発芽して生育したのは4株のみ
ムクナ豆は発芽する時、培養土の中で緑色に変わっていきます。
外に出て光合成するために、少しずつ土から顔を覗かせてくるので、「発芽が始まったぁ!」と感動を味わえます。


うまくいくと、そこから子葉が出てきます。


このまま順調に育つと、子葉が展開して、本葉が出てきます。
その様子が下の写真。
結局、今年は八升豆2株とフロリダベルベットビーン2株だけ発芽させることが出来ました。


種が駄目になる度に種を植え直して、植え直して、植え直して、、、
1ヶ月間かけて、浸水(事前準備)させた種が300個ぐらい、選別を経て植えた苗ポットは100個ぐらいになったと思います。
つまり成功率100分の4😭



畑に植えたいのは25株だから全然たりない…
今年も師匠に泣きつくことになりました😓
来年のムクナ豆苗作りはどうする?
苗作りの最中も、水加減を変えたり種の選別基準を厳しくしたり、1ヶ月間かけて試行錯誤してみたのですが。
それだけ苗作りを頑張ったのに、全然発芽しなかった原因は何か???
正直、わかりません。
わからないと再発防止対策できないから本当に困るんだけど、
ぶっちゃけ、
わかりません。



本当にわからない…!
とりあえず可能性が高そうなのは、種の基本の実力が足りなかった説。
事前に種を浸水させて皮が破けて芽が出始めるぐらいまでの物を選別したけれど、そもそも豆の基本性能がイマイチだったのか?と。
実は今年「種」として用意した物は、商品(食用)として「採用か不採用か迷ったボーダーラインのもの」や、「その豆自体は問題なさそうだが同じ莢の中にカビたものがあったから念のため除外した豆」だったんです。



そもそも商品にできるものが少なかったけどボーダーラインの物は多かったの
来年は商品として採用できるレベルの最高レベルの豆を「種」にしてみます。
そのためには、翌年の種を確保してでも余りあるぐらい高品質の豆=商品を作らないとなー!
ていうか、苗作りに関して言えば、それ以外にできることが思いつかない…。



来年こそは”三度目の正直”といきたい…!
まぁ、プロ農家さんの中にも「苗は苗屋さんから買ってくる」人もいるので、「苗作りができない=農家失格」って訳じゃないんだけど。
せっかく種=豆が採れる作物を育てるんだから、苗作りから始めたい。
苗の購入もコストだし、そもそも自分で苗から育てたほうが愛着が湧くし!



というわけでへっぽこ私の挑戦は続く…!!




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