【体験談】荒れた畑の再生はどこから?藪状態の1反を素人が開墾した手順と費用

荒れた畑の再生
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畑初心者

草ボーボーの畑って、どこから手を付ければいいの…?

あお

私も最初は途方に暮れたけど、素人でもなんとか”畑らしく”はなるよ

2023年の夏、農業公社に斡旋してもらって借りた1反(10a)の畑は耕作放棄地とも言えるほど藪状態でした。

(非農家が畑を借りる方法は『非農家の個人が農地を借りる方法』にまとめています)

この記事では、その荒れた畑を「草刈り→トラクター→石拾い」で開墾した実録と、かかった費用や道具をまとめていきます!

あお

開墾して3年たった「今やっかいな雑草はどうなったか」、「邪魔者だった石がまさかの役に立った話」まで紹介します♪

※ただし私が借りた畑はススキや竹など大物はなく、あるていど草刈りすれば中型トラクターならなんとか耕せるレベルの荒れ具合でした。

もくじ

【結論】荒れた畑を再生する5ステップ(私がやった+お勧めしたい順番)

まずは私が実際にやったことと、やってみて「この順番がいい」と実感した作業を、5ステップにまとめますね。

ステップやること・ポイント道具・費用
① 観察する生えている雑草で土の状態を、土の硬さと石の量で必要な道具を見極める(ギシギシ・スギナ・ヨモギが多い=酸性で痩せ気味のサイン)0円
② 外周(畦・法面)の草を刈るまずは畑の中を歩ける状態に。傾斜や足場の悪い法面は草払い機で草払い機(バッテリー式なら18V×2か40V以上)4万円
③ 耕す石と固い雑草だらけの耕作地は、トラクターで一気に。小型の耕うん機では歯が立たなかった農業委員さんに依頼:ガソリン代3,000円
④ 石と根を取り除く耕うん直後の土が柔らかいうちに。大きな石だけ1か所に集め、ギシギシの根は土に触れないようにして枯らす一輪車5,000円
クワ/スコップ等2,000円
⑤ 土づくり・雑草対策一人で全面に畝を立てるのは無理だったので、空いた場所は緑肥で雑草を抑え、刈った草は土に還す緑肥の種1,000円
石灰800円/20kg
あお

③は機械か農家さんの手を借りないと厳しいけど、それ以外は素人でもできるよ。ただし①で道具を見極めないと詰むから要注意!

そして、開墾して3年たって分かったことをざっくり言うと…

  • やっかいな雑草は一気には消えない。刈った草を土に還しながら、3年かけて少しずつ減ってきた
  • 邪魔者だった大きな石は、菌ちゃん畝の重しとして大活躍
  • 一人で自然栽培するなら、1反は広すぎた

詳しくは各パートで紹介しますね!

ステップ1:まず畑を観察する(雑草の種類・石・傾斜)

まずステップ①は、畑をよく観察すること。

繁茂している雑草から土の状態が推測できるし、土の硬さや石の有無などで必要な道具が変わってくるからです。

あお

道具えらび間違えると開墾が進まなくて詰む…

こちら↓が私がお借りした畑。

10アール(1反)ちょっとあるのですが、角地のため写真手前側は三角のような形になっています。

雑草ヒドイが眺めがサイコー

立地としては申し分のない畑なのですが、難点が2つ。

やっかいな雑草がたくさん

生えている雑草はヨモギやスギナやギシギシなど、酸性で栄養がそんなに多くないけどゼロではない土壌で育ちやすい植物たち。

中でもギシギシは繁殖力が強く、刈ろうが抜こうが根っこの断片からいくらでも再生する能力があるため農家を悩ませる雑草の1つ。

大きな葉っぱがわしゃーっと広がってるヤツがギシギシ。これはまだ小さい株です。

葉っぱはほうれん草のように束になって生える

ギシギシはまるでドラゴンボールに登場するセルみたいなヤツ。

草刈機で地上部を刈っても根っこが残ってれば再生するし、トラクターで根っこごと掘り起こしても根っこを粉砕してしまうと飛び散った断片の数だけ再生してしまう。

あお

ホントやっかいなやつ!!

出来るだけ根っこごと掘り起こして畑の外に捨てるか、袋などに入れて土と触れないようにします(ちょっとでも土と触れてると再生するが完全に離せれば干からびて枯れる)。

土中の根っこを完全に駆除することは難しいだろうけど、土壌改良されて肥沃になれば自然と減るはずだから、それまで踏ん張る!

石が多すぎる

雑草よりも多いのが石。

那須といえば石。

地盤が硬くて砂利層なため、那須は地震や水害に強いという特徴があるのは喜ぶべきことなのだが…。

あお

土より石の方が多い気がするレベル

こう見えて耕作地の地面です

石のサイズはピンキリで、「砂利」と聞いてイメージするミリ単位の石から、1人じゃ持ち上げられないぐらいに大きな石(もはや岩)なサイズまで。

那須は雨が多いから、土の保水力が弱い分には良い方向なのかもしれないけど、それにしても邪魔すぎる!

あお

この石、3年後にまさかの形で役に立つことになるとは…(詳しくは後半で!)

ステップ2:畦(外周)は草払い機で刈る

なにはともあれ畦(耕作しない畑の外周路)の草を刈らないと、まともに歩けない😅

というわけで、大汗かきながら刈りました!

愛機はマキタのバッテリー式草払い機。18Vバッテリー2つで動くやつ。

バッテリー式の草払い機はパワーが弱いって気にする人もいるみたいだけど、この18V×2タイプか40Vのタイプなら田舎の草刈りにもオススメ。

あお

逆に言うと最低でもこのパワーは必須

写真右下の角のピンクリボンは隣の畑との境目

写真だと分かりづらいけど、この傾斜が意外と急で…

草払い機を上下に振るのが大変だった!!

気をつけないと滑るほどの傾斜

腕は痛いし、親指の付け根のところに草払い機タコができるし、傾斜で踏ん張ったせいで脚もダルいし。

要するに全身が疲れた!!

あお

草刈りはスポーツだと思う…

ステップ3:荒れすぎた耕作地はトラクターで一気に耕す

耕作地の方が、畦(法面)の草よりも背丈が低くて量も少なかったんだけど、地面のデコボコが酷くて足場が悪いし露出した石が多すぎて怖かったので、草払い機はあきらめました。

おそらく地面のデコボコは放置される前に育てられていたソバの畝の名残。

石が露出していたのは雨で土が流されたせい。

あお

法面の草を刈ってる時も足場が悪すぎて何度もコケたんだけど、そこは草払い機じゃないと刈れないので頑張るしかなかった

ということで、この畑を紹介してくれた農業委員さんが「必要ならトラクターかけてあげる」と言ってくれていたので、お言葉に甘えてお願いしました。

ものの数分で真っさらなキレイな耕作地に。

さすが石油パワー!文明の利器!!

一気に畑らしくなった
あお

ガソリン代として3000円お支払いしました

既に草刈りで大変な思いしてるんだけど、やっと「作物を育てるための第一歩を踏み出せる」って状態。

丸一日かかったけれど、野菜を作れる手前の段階だから、まだまだ序の口なんだよなぁ。

あお

もしかしたら荒れた畑を開墾するために必要なものって道具より先に「強い体」かも!?

ちなみに後日、家庭菜園用に小型の耕うん機(ホンダのこまめF220)を買ったのですが、この状態の畑では石と雑草の大株に爪が負けてしまい、まともに耕せませんでした…。

荒れた畑の最初の耕うんは「トラクターか大型の管理機を持ってる」or「農家さんを頼れるかどうか」で難易度がまるで違います。

なので、最初のステップ①で紹介した通り「まず観察」が必須!

どんな道具が必要か、そこで確認してから道具を揃えてくださいね。じゃないと詰みます。

開墾済みの畑だったら小型の耕運機でも十分に便利です→『ホンダの耕うん機こまめF220が革命的に便利だった』

ステップ4:石や根を取り除く

最初の耕うんをしてもらったら、今のうち邪魔な石や根っこを取り除くことをお勧めします。

耕うん直後だと土が柔らかいので作業しやすいし、野菜を育て始めちゃうと作業しづらくなるので。

邪魔な石

小さな石は放っておいても害はありませんが、大きな石だと野菜の生育の阻害になりますし、管理機の故障の原因になりかねないです。

大きな石はわかり易い場所に集めることをお勧めします。

じゃないと歩くたびにつまずいて転けそうになったり、草刈りのたびにチップソーが当たってキックバックして「ぎゃぁ!」ってなります。

あお

経験者からのマジ忠告だよ

ちなみに一輪車に一気に石を積むと重すぎて動かせなくなるので、少しずつ行ったり来たりすることをお勧めします😅

あと、石を取り除きすぎると土かさが減ります。

それもあって畝立てした後に石を除くのはお勧めできないんです。畝が崩れるから。

なので野菜づくりを始める前に、本当に大きくて邪魔なものだけ集めて移動させるのがベターですよ。

厄介な雑草の根っこ

ギシギシのような「根っこの断片さえ残っていれば何度でも再生する」マンガの悪役みたいなやつは、土から生えている状態だと根っこが強すぎて抜けない(むしろ無理に抜こうとすると千切れて逆に増える)ので、耕うんされて土の上に打ち上げられた物を拾ったほうが確実だし、何よりラクです。

耕うん直後にやっちゃいましょう!

あお

それでも駆逐が難しい厄介すぎる奴だけど、やらないより遥かにマシだよ

空いた肥料袋に詰め込んだり、

防草シートやマルチの上に根っこを置いておくだけでも、そのうち干からびて枯れます。

とにかく土の上に根っこが触れないこと。

コレ大事!

ステップ5:土づくりと雑草対策は「緑肥」が効いた

一度開墾できても、空いている場所を放っておくと、あっという間にまた雑草だらけの藪に戻ります。

なぜならば、荒れていた時期に雑草がたんまりと種も落としていってくれてるし、ギシギシのような「種でも根っこでも増える」奴らは速攻で再生するからです…。

あお

本当にビックリするぐらい再生能力たかいから…!

だがしかし、基本的に一人で畑仕事をする私には、雑草の生育速度よりも早く一反をすべて畝立て&マルチ掛けするのは不可能でした。

そこで私が頼ったのが、マメ科の緑肥「ヘアリーベッチ」。

効果をはっきりと感じられたし、那須の寒い冬も問題なく越してくれました。

詳しい効果や事前に知っておいて欲しい注意点は『緑肥ヘアリーベッチはやっかいな雑草を抑える効果あり』で紹介しています。

石灰を入れて土のpHを整える方法も効果があると思います。ギシギシやスギナのような厄介な雑草ほど酸性の土を好むので。

堆肥や肥料を入れて畝立てする予定がある人は、その際に石灰も入れることをお勧めします。

あお

私は栽培しているところだけカキ殻石灰を入れてるけど、栽培しているところとしてないところで雑草の種類が全く違うよ!

荒れた畑を開墾して3年、分かったこと

荒れた畑を開墾して3年ほど経ちました。

その間に私が学んだこともご紹介しますね。

やっかいな雑草は「徐々に」減っていく

ギシギシのような手強い雑草は「一度刈ったら終わり」ではないと痛感中です。

できるだけ根っこを畑の外に持ち出したり袋に入れて枯らしたりしても、必ずどこからか生えてきます…。

なので3年たった今もまだ根気強く土作りと草刈りを続けていて、「少しずつ厄介者が減ってきたなぁ」という感じです。

あお

クローバーや背の低い柔らかい雑草が少しずつ増えてきて野菜の邪魔になりづらくなってきた!

自然栽培を採用している私は除草剤を使わず、土壌改良のために「その地に自生している雑草の力を、むしろ積極的に借りる」方針でやっています。

その理屈を語りだすと、それだけで1記事分の内容になってしまうので割愛しますが、作業だけをお伝えすると「刈った雑草をその場所に残して土に還すことで土を肥沃にする」。

そうすることで徐々に厄介者が好まない環境に変わっていき、反対に野菜が好む環境に変貌します。

あお

どのぐらいの期間がかかるかは、畑の環境によってピンキリだと思う

邪魔だった石が、まさかの”ラッキー”に

開墾の日に「土より石の方が多い」と嘆いていたんですが。

今はそれらの大きな石が菌ちゃん畝の重しにちょうどいいんです。むしろラッキーだと思っています。笑

菌ちゃん農法については『菌ちゃん農法で野菜が育つ理由を解説!』で紹介しています。

あお

石という厄介者も味方につけたゼ!

一人で自然栽培するなら、1反は広すぎた

これはぶっちゃけ反省です。

菌ちゃん畝は立てるのが大変なので、一度にたくさんは作れないんです。

なので畝を増やせるまでは、空いている場所を草刈りしながら管理しなければならず、これがけっこう大変…。

あお

手が回らない…

トラクターや大型の管理機を持っている人、手伝ってくれる人手がある人なら大丈夫だと思います。

でも「一人で・機械なしで・自然栽培」なら、最初は管理できる広さから始めるのがおすすめですよー!

寒冷地の那須は「草刈りがラク」という一面も

那須は冬は野菜が作れない反面、夏も冷涼なので雑草の勢いが温暖な地域より穏やかなんです。

なので、草刈りはラクな方だと思います。それは正直ラッキーだと思ってます。

そもそも自生している雑草が温暖な地域とも違うし、もしあなたが暖かい地域での荒れた畑の再生を考えているなら、もっと大変かもしれません…!

あお

色んな野菜が作りたいなら寒すぎず暑すぎない畑を選んでね〜

標高や土地柄で畑の事情はまるで変わります。その一例として、温暖地向けと言われるムクナ豆を寒冷地で育ててみた記録もどうぞ。→ 『ムクナ豆は本当に「育てやすい」?寒冷地・自然栽培で2年育てた正直な記録』

荒れた畑の再生でよくある質問

荒れた畑の再生は、何から始めればいい?

まずは観察です。どんな雑草が生えているか、石の量、傾斜を見てから、必要な道具と手順を組み立てましょう。揃える道具を間違えると詰むかも!?

荒れた畑を開墾するための費用はどのぐらい?

私の場合、トラクターは農業委員さんにお願いしてガソリン代3,000円。あとは草払い機やクワ・スコップと緑肥の種代や石灰など合計5万円ほど。トラクターを頼める人がいるかどうかで、費用も手間も大きく変わります。

元の畑に戻るまで何年かかる?

“畑らしい見た目”に戻すのはトラクターをかければ1日でできました。ただ、やっかいな雑草が落ち着くまでは年単位です。3年たった今も「徐々に減ってきた」段階です。

一人でもできる?

草刈りと石拾いは一人でもできます。耕すのは機械か人手がないと厳しいです。何をどのぐらい育てたいかで再生する畑の広さを選んだほうが大変じゃないと思います。

まとめ:荒れた畑は「1日で畑らしく、数年で畑になる」

荒れた畑の開墾そのものは、草払い機とトラクターがあれば1日で”畑らしく”なります。

でも本当の意味で畑になるのは、そこから数年(自然栽培の場合)。

雑草と土と、ちょっとずつ付き合っていく時間が必要です。

あお

これから荒れた畑に挑む人の参考になったら嬉しいな♪

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