[菌ちゃん農法]ヒーヒー言いながら畝立て!【移住者がテレワークしながら起農した件#32】

こんにちは!那須に移住して5年が過ぎ、一念発起して農業チャレンジを始めたAOです☆
メインで育てる作物は変わらずムクナ豆なのですが、今年は10アールちょっとある畑の一角で菌ちゃん農法も実践していきます。
まずは、ムクナ豆栽培が本格化する前に菌ちゃん畝を増設していきますよー♪
那須の冬は長い!3月半ばの雪解けを待つ
今年の那須は、例年より暖かかったような印象だったのですが、雪の量としては例年どおりぐらい。

多くもなく少なくもなく普通に降ったってかんじ
3月上旬にまとまった雪が降ったのを最後に、徐々に春めいてきました♪


菌ちゃん畝は機械では立てられないほど高くて幅の広い畝を手動で立てなければならないので、暑いよりは寒い方が作業しやすいんです。
ですが、寒すぎると土が凍って固いので、それなりに日中の気温が上がってくれないと困る😅
というわけで、ほどよく暖かくなった3月中旬に菌ちゃん畝立ての作業を開始!



ムクナ豆の作業が本格化するまでが勝負だよー!
こまめで土をほぐし、スコップで土上げ!
菌ちゃん畝は、一般的な畝よりも遥かに高さと幅が必要。
推奨は、高さ45cm×幅100cm。
小型の耕運機では立てられないサイズの畝なので、人力でやるしかありません!
今回は、ホンダの小型耕運機こまめで畝周りの土をほぐしてから、スコップで土を上げるという方法をとりました。


写真だと分かりづらいと思うのですが、畝の高さは膝より上、腰より以下ぐらいの高さです。
幅は両手を広げて抱きかかえられるぐらいのサイズ感。



普通の畝は高さ10cmぐらいだし幅も肩幅ぐらいだよ
こまめに土をほぐしてもらってるとは言え、石の多いこのエリアの土は固いし重いし、
ヒィヒィ言いながら作業しました😅


二人がかりで一日頑張っても、畝1本ずつしか立てられませんでした…。



しかも全身筋肉痛
落ち葉や枝を菌ちゃんのエサに
菌ちゃん畝のキーとなるポイントは、いわゆる堆肥や肥料の代わりに投入する有機物=菌ちゃんのエサ。
去年、お試しとして立てた菌ちゃん畝には畑の雑草をメインで入れたのですが、冬が明けたばかりのこの時点では畑に雑草がない。
というわけで、自宅の庭や周辺の雑木林で、落ち葉や倒木(枝)などをかき集めました。


熊手を使って落ち葉をかき集めて、ゴミ袋にギュギューっと詰め込んで、車に乗せて畑に持っていきました。
この作業、地味に大変なのですが、大きめのゴミ袋3袋で畝1本分にも満たないんですよ…。



果てしない作業…


他にも倒木を適当な長さに折ったり、ノコギリで切ったりして、かごに入れて持っていきました。
幸い我が家の庭にも倒木や落枝が大量にあるし、周辺の雑木林にも大量に落ちている。
無料で有機物が大量ゲットできる上、お掃除にもなるなんてサイコーか♪


大きな丸太の方が長持ちするんだけど、うち周辺に手頃なものがなく。
人の足の太さぐらいの太さの幹?枝?という感じのサイズ感をメインに、小枝もたくさんかき集めました!


菌ちゃんのエサとして適した木は、切り倒したばかりの生木ではなく、倒木や選定の後1年ぐらい放置されたようなもの。
そのような倒木や落枝には、既に多くの菌ちゃん達がお住まいなので、即戦力として活躍が期待できるから!


太めの枝や丸太は、畝の下部の側面に埋め込みます。
その理由は、太めのエサは持続力が高いのが強みである反面、作物を植えるときに邪魔になりやすいから。
下の方に埋め込んでおけば、邪魔にならずに長持ちしてくれるんです◎


細めの小枝は畝の上部に置きます。
この子たちは即戦力として、菌ちゃんのエサになってもらいます。


そしてさらに投入するのが落ち葉。
この子達は、いうなれば、焚き火を起こす時の焚付けみたいな役割です。
真っ先に燃えて(=菌ちゃんを呼んで)くれる必要不可欠な存在です!



落ち葉や刈草が適してるよ
ただし、落ち葉や刈草は「燃えやすい分すぐに燃え尽きちゃう(=すぐに菌ちゃんに分解されちゃう)」という欠点もあるので、
次の燃焼(=分解)を、ほどほどに燃えやすい(=分解されやすい)小枝に託し、最終的には畝の中に埋め込んだ丸太に長期的に燃えて(=分解されて)もらう。みたいな仕組みです。


畝が幅広なので、思ったよりも大量の落ち葉や枝が必要でした。



この作業は機械じゃできないから、大規模プロ農家さん向けの農法じゃないんだよね〜
ちなみに菌ちゃんのエサがどのぐらい長持ちするかは有機物の種類によって大きく違うそうなのだが、落ち葉や刈草は1作だけ、小枝なら1年、太めの枝なら数年、でかい丸太なら10年、という目安らしい。
うちの菌ちゃん畝は、畝によってはそれなりに太い丸太も入ってるけど、菌ちゃん先生の畝と比較すると圧倒的に少ないので、様子を見ながら適宜補充する心づもりでいることにします。
パウンドケーキ型に成形したら菌ちゃん畝の完成
自宅と畑を何往復もして、やっと畝を枝や落ち葉で覆うことができたら、


さらにその上に土をかぶせます。
畝が高いので、土を上げるのが大変でした😅


最後に畝をパウンドケーキ型に整えたら、マルチをかけます。
菌ちゃんは雨で流れやすいので、マルチで保護してあげる必要があるんです。


菌ちゃん畝が高い&幅広なので、マルチは180cm幅ぐらいの大きな物を使います。
一人じゃ絶対に無理なので、パートナーさんに手伝ってもらえる日にお願いしました。
菌ちゃん畝5.5本!
3月中旬から1ヶ月かけて、なんとか5本半の菌ちゃん畝を立てられました!
本当の畝の完成、つまり野菜を育てられるようになるのは2〜3ヶ月後。
菌ちゃんが畝の中で増えた時(火が点いて安定して燃え始めたタイミング)。



夏野菜に間に合うか微妙だけど秋冬は確実!


作業してる期間中どんどん暖かくなり、いつの間にか雑草がボーボーに😅
とりあえず今春の菌ちゃん畝立てはここが限界でした。



去年立てた畝と合わせて8.5本♪
5月上旬のムクナ豆の植え付けに間に合わせるために、棚の準備や苗の管理など準備が始まったので。
ムクナ豆の管理の合間に余裕があれば畝立て再開するかもしれませんが、あくまで優先順位はムクナ豆が上。
今年は去年よりも効率よくムクナの管理ができる気はしてるけど、はてさてどうなるか…?
引き続き、ゆるっと挑戦するAOを見守っていただけると嬉しいです♪




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