野菜作りについてきちんと勉強してみる⑱[光合成・気孔・蒸散]【農業検定対策】

農業検定2級
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こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。

あお

成功あり失敗ありだけど楽しんでます

もくじ

光合成と呼吸

光合成

植物の光合成作用は地球上のあらゆる生命を支える基。

植物の光合成とは、光のエネルギーを利用して、空気中の二酸化炭素と、根から吸収した水を原料に、炭水化物を合成する働きの事。

この時、酸素が放出される。

葉の細胞中の葉緑体で行われる。

糖やデンプンなど炭水化物を含む有機物を作り出している。

動物は光合成が出来ないので、植物が作り出した有機物を利用して自身の有機物を作り出す。

光合成には光が欠かせない。

太陽の光が照らしている昼間は光合成が咲かんだが、曇った日には光合成速度が低くなり、栄養源となる炭水化物の合成量も少なくなる。

夜には植物は光合成が出来ない。

盛んな光合成のために疎植

作物の収量や品質を向上させるためには、作物の光合成能力を高める事。

光合成の高低には、温度・湿度管理の他、植えた作物の光の受け方(受光態勢の良し悪し)が大きく影響する。

光が作物全体に十分に当たるように植えなければならない。

密植や生育が過繁茂の場合、下葉まで光が届かず、葉が老化する事が多い。

作物を疎植することで光合成能力を高め、品質・収量を向上させることが出来る。

呼吸

植物は、成長するエネルギーを得る為、他の生物と同様に呼吸している。

呼吸作用は光合成作用とは逆に、酸素を取り込み、炭水化物を分解し、生命活動に必要なエネルギーを取り出す働き。

呼吸は光合成とは違い昼夜の区別なく行われる。

気孔と蒸散作用

気孔

植物の葉にある小さな気孔は、孔辺細胞が向き合う構造。隙間を開けたり閉めたりする。

おもに葉の裏側にある。

気候は、光合成の原料である二酸化炭素の取り入れ口であり、酸素の出口。

気孔が開くと、水の蒸発(蒸散)が起きる。

蒸散

蒸散とは植物の体から水分が水蒸気となって空気中に出ていく現象。

根からの養水分吸収

蒸散は、根が水分を吸収する為の最も大きな原動力。

葉の気孔から水分が蒸散すると、植物体内の水圧が変化し、導管を通して根から葉まで引き上げられる。

蒸散は、根からの吸水とそれに溶けている肥料養分を吸収する為に行われている。

植物の葉温調節

蒸散には、体内の水が水蒸気になる際に奪う大量の気化熱のために、高温時の日中には葉面の温度を下げる効果がある。

光合成は一般的に葉温25℃付近が適温。

高温になり過ぎると光合成が低下するのため、蒸散によって低下を防いでいる。

ハウス栽培

ハウス栽培では、施設内の温度や湿度などの環境管理によって、作物の気孔が閉じずに良く開いている状態にすることで、高収量高品質生産につながる。

施設内の気温が20℃以上なら、気孔を開かせるには70%以上の相対湿度が必要。

植物体内の水分が少なくなると、蒸散を抑えてしまうので、蒸散量に見合う灌水量が必要。

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