EM菌とPSB(光合成細菌)を培養しながらムクナ豆を栽培してみる【移住者がテレワークしながら起農した件#43】

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こんにちは!那須に移住して5年目の2025年に、一念発起して農業チャレンジを始めたAOです☆

今年のムクナ豆栽培も全く順調とは言えない状況ではありますが😅

手をこまねいているつもりはなく、あれやこれやと試行錯誤しています。

そのうちの一つがEM菌PSB細菌

今年から本格採用し始めたのですが、これが良い作用がありそうなんです。

この記事ではEM菌やPSB細菌とはなんぞやという話から、ムクナ豆栽培にどんな影響が見られたかを紹介します♪

もくじ

EM菌とは?

EM菌とは、有用微生物群の略称で、乳酸菌・酵母菌・光合成細菌(PSB)など様々な微生物を複合培養したもののこと。

色んな使い方がありますが、今回は畑での使い方に焦点を絞って紹介しますね。

畑においては、土壌や作物に散布することで土壌環境の改善や作物の健康増進を期待できます。

あお

河川や下水の水質改善や臭いの低減に使われたりもしてるよ

EM菌の効果やメリット・デメリット

EM菌の野菜栽培における効果やメリット・デメリットですが、実は意見が色々と分かれています。

一般的には、土壌の環境を改善したり、病害虫の発生を抑える効果があるとされていて、しかも野菜の味が濃くて美味しいという声も!!

ただし科学的根拠が不十分だという指摘も多く、”西洋医学に対する民間療法”的な立ち位置です。

効果・メリット(推進派の意見)

EM菌に含まれる微生物たちは土壌の微生物たちを活性化してくれるため団粒構造ができます。

そのため土壌の通気性・排水性・保水性が良くなるんです。

しかもEM菌たちが有機物の分解を促進してくれたり、肥料分を溜め込んでくれたりするため、土壌内で栄養が循環されやすくなります。

さらにはEM菌たちが病気や根腐れの原因となるような菌を抑えてくれるため、病害虫の抑制につながるとされています。

あお

つまり化学肥料や農薬に依存しない野菜作りをサポートしてくれる「環境に優しい資材」だよ♪

化学肥料と違って「じわじわ効果が出る」性質があるため、野菜の味が濃くなり美味しくなるという声もあります。

デメリット(反対派・懐疑的な意見)

実はEM菌を活用した農法は、微生物たちの効果に懐疑的な人達から「科学的根拠がない」と指摘されています。

というのも、土壌や気候などの環境によって効果に差が出やすいため、そもそも信頼に足る実験データが少ないようなんです。

推進派は「効果が出た」というデータがたくさんあると主張しているし、実践者の体験談も数多く報告されているのですが、科学的に十分と言えるような比較実験は難しいのかもしれません。

両者の意見を冷静に見てみた私の感想は、「議論が議論のまま」というか、結論が出ないまま推進派と反対派による空中戦が続いているような状況に見えます。

あお

私の意見は「自分の環境で効果が出るなら採用しよう!」

反対派の意見の中で私が気になったポイントは、EM菌という外来菌が既存の微生物たちのバランスを乱してしまうリスクです。

土着の菌たちと競合してしまうと、化学化合物を投入することと近い環境破壊のようなもんなので…。

そこは確かに「その通り!」なので、EM菌資材をバシャバシャ土に投入せずに作物に散布する形にしています。

また、頻度は多くても週1回に留めています。

EM菌の培養方法

EM菌は市販のものを購入して使うこともできますし、自分で培養する方法もあります。

上級者は個別に乳酸菌や納豆菌や酵母菌を培養して活用されているようですが、、、

それはチョット大変なので😅私はアマゾンで種菌を購入しました!

アマゾンや楽天などネットでも買えるし、ホームセンターや園芸店によっては取り扱いがあるようです。

EM生活
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EM-1の微生物たちが、ネオモラセスト(糖蜜)をゴハンにして増幅してくれるそうです。

私は培養する分とそのまま使う分が欲しかったので、1Lボトルを購入しました。

EM-1と糖蜜

培養のやり方は簡単。

ぬるま湯にEM-1と糖蜜を1:1で入れるだけです。

2LペットボトルならEM-1と糖蜜100mlずつに、約1.8リットルのぬるま湯を入れるだけ。

お湯を小分けにして、EM-1と糖蜜をシェイクしながらお湯を足すとキレイに混ざりやすいです。

あお

糖蜜は黒蜜みたいなトロ〜っとした液体なので底に沈みやすいの〜

温かい部屋or温かい時期なら外に置いておいて、しばらく放置すると液が発酵します。

容器がガスでパンパンになるので、定期的にキャップを緩めてガスを抜いてあげてください。

発酵中のEM-1と糖蜜ミックス液

できれば柔らかいペットボトルではなく、炭酸が入っているような硬めのペットボトルがオススメです。

ペコペコのペットボトルだと、ガスで容器がパンパンになって変形して自立しづらくなります😅

発酵中は甘くて美味しそうな臭いはしますが、全然不快じゃないので室内やベランダでも誰でもお手軽に出来ると思いますよ〜!

PSB(光合成細菌)の培養方法

EM菌の一種に光合成を助けてくれる働きがある微生物にPSB(光合成細菌)というものがあります。

PSB細菌はEM-1に含まれていはいるのですが、特にPSBの強みである効果を期待して、私はプラスで使用しています。

  • 細菌が光合成をすることで野菜の成長を促進する
  • 生殖成長が活性化するので収量が増える
  • 耐寒性や耐高温性など耐ストレス性が高まる
  • 野菜や果実の発色が良くなる
  • 栄養価が上がる
あお

去年あまりに雨が多かったので、特に上3つの効果に期待して試験導入してみたの

こちらも簡単に購入できて培養しやすい細菌なのでチャレンジしてみました。

和香
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メダカの水槽をキレイに保つために利用されている人も多いので、普通のホームセンターのペットコーナーでも買えますよ。

PSB細菌とエビオス錠

PSB細菌を培養する方法として一番お手軽なのは、整腸剤としても人気のエビオス錠を使う方法です。

2Lのペットボトルに20mlぐらいのPSB原液を入れて、エビオス錠を5~6個入れて、水を目一杯そそぐ。

嫌気性の細菌なので、ボトルに空気を入れないことがポイントです。

あお

こぼれるギリギリまで入れてキャップをぎゅっと閉めてね!

日の当たる温かいところに数日おいておけば液が赤くなります。

写真1番左のものが原液に近いもの、右側が培養始めたばかりのもの。

PSB培養液
あお

原液ほど濃い赤にはならないけど赤くなったら成功◎

PSB細菌の難点は、液体がクサイこと!!

これはほんと、下水の臭いです…😅

なので家の中ではなく、外で作業して、外に置いて培養することをオススメします。

EM菌(&PSB細菌)実際に使用してみた結果

で、実際にPSB細菌を増し増しにしたEM菌をムクナ豆に使用してみた結果なんですが。

個人的には「なにがしかの効果がありそう!」という感触です。

ちなみに苗を定植した時期にはPSB細菌を灌水、あるていど株が育ってきたらPSB増し増しEM菌を葉面散布して活用しています。

どちらも週1回です。

サヤの色艶が良い

先日の『移住テレ農#42』でも紹介した通りなのですが、今年の八升豆のサヤの色艶がめちゃくちゃ良い!

写真だと分かりづらいと思うのですが、去年の方がサヤの緑色も表面の毛も色がくすんでいて見えたのですが、

今年のほうがキラキラ輝くような若緑色に、きれいな白い毛。

ただし葉っぱも花も去年より圧倒的に数が少ないので、1サヤ1サヤに行き渡る栄養が多いという言い方もある。

あお

花の数が少ないほうが株にかかる負担が少ないってことだもんね

ていうか大事なのはサヤの中の豆なので、いくらサヤがキレイでもその中がどうなっているか😅

今はまだ分かりません!

虫が付きづらい

去年は虫が付いてだめになったサヤが一定数あったのですが、今年は全然少ないです。

写真は去年の虫食いサヤ↓

2024年

そもそも八升豆の株数も豆の数も去年よりも少ないので確率の問題という話もありますが、、、

「こりゃダメだ」と落としたサヤは2つぐらい。

アブラムシがベットリついてしまった株も今の所ないです。

あお

アリが上り下りしている株はあるのにアブラムシがついてないの不思議

それは、今年は葉っぱがスカスカで虫に好まれづらい環境になってしまってるという事情もあるかもですが…😅

花カスが落ちやすい

今年の八升豆は花カスが自然と落ちやすい感じがします。

もしかしたら去年よりも雨が少なく適度に晴れ間があるおかげで、自然と落ちやすいのかもしれませんが、、、

あお

あるいはこれも葉がスカスカで風通しが良いおかげかもしれない

EM菌との因果関係も分かりづらいので「たまたま」かもしれません。

数日前から雨曇りの日が続いているので、次に畑に行った時に再確認してみます。

まとめ:EM菌&PSB細菌は使い続けます!

そもそも去年の今年の気候がちょっと違うので、EM菌のおかげとは言えませんし、

「今年の豆が不作なのは気候じゃなくてEM菌のせいだろ」と言われても、私には反論する材料がありません。

あお

証明しようがないからね

いずれにせよ現時点での私の結論は、

EM菌(+PSB細菌)にはなにがしかの良い影響がありそうだから使い続ける!

です。

自然栽培で育てている以上、最初から爆発的な収量は望んでないし、

思った以上に生育が悪くても、化成肥料を追加して一発大逆転を狙うこともできません。

なので生育中の作物に何かをしてあげられるとしたら、微生物ちゃん達の助けを借りることぐらいだから。

あお

あとはツルの誘引とか、葉っぱが混雑しすぎたら間引くとか環境を整えること

異常気象が通常になりつつある昨今で、不安的な気候と上手に付き合っていくことや、

冬の到来が早い&春の到来が遅い私の地域でムクナ豆を育てるにあたり私にできることは、本当に少ない。

「これが農業のつらみかぁ」と痛感しつつ、、、

引き続き試行錯誤していきます!

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