野菜作りについてきちんと勉強してみる㉓[土壌]【農業検定対策】

農業検定2級
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こんにちは!那須の田舎側に移住してから家庭菜園にもチャレンジ中のAOです。

あお

成功あり失敗ありだけど楽しんでます

もくじ

良い土壌の定義

作物が育ちやすい土壌は、通気性・保水性・排水性・保肥製に優れ、土中の空気の水分のバランスが適正になっている。

土壌の構造は三相から成っている:

  • 固相:土壌の固形部分(砂・粘土・有機物など)
  • 液相:土壌の液体部分(水分)
  • 気相:土壌の気体部分(空気)

作物の根が成長しやすい土壌は、固相が40%、液相が30%、気相が30%

単粒構造

単粒構造とは、砂や粘土などの細かい粒子が均一に組成されている土壌の事。

単粒構造の粘土質土壌は、水分を多いとベタベタになり、乾燥するとカチカチになる。排水性や通気性が悪く、根が過湿や酸欠になりやすい。

あおい

ウチで言うと謎土ゾーンがコレだね

砂質土は排水性が良いが保水性がほとんどなく、水分不足になりやすい。

団粒構造

団粒構造とは、粘土や砂が適度に混ざり、土壌有機物(腐植)が接着剤となって小さい粒子の塊を作り、その小さな粒子の塊が結びついて大きな塊を作っている状態のこと。

土壌中の隙間が多くなるので、水はけや通気性が良くなる。団粒内の微細な隙間に水分が保持されて、水もちもよくなる。

団粒構造の土壌にするためには、有機物を投入し、腐植を増やす事。

有機物とは落ち葉やワラ、もみ殻など生物が作り出した炭素を含む物質。

腐植とは有機物が微生物によって分解され、黒い色の有機化合物に変化したもの。このため表層度が黒みのある土の色になる。

あおい

ウチの腐葉土ゾーンは真っ黒な土だよ

透水性の悪い粘土質土壌には砂を加える。

保水性の悪い砂質土壌には粘土を加える。

土壌の酸度(pH)

土壌の酸度はpHで表される。

野菜にはそれぞれ好むpHがある。

多くはpH5.5~6.5の弱酸性~微酸性を好む。
明治時代以降の海外からの新しい野菜の導入時に、やや酸性側で良く育つものが選ばれていた為。

あおい

日本の酸性土に合わせて選ばれてきたからだったんだね!

酸性を好む野菜の代表はサツマイモやジャガイモ。

酸性では育ちにくいのはホウレンソウ。

あおい

ホウレンソウ作りたかったら石灰をたくさん入れろって言うのはこういう理由だったんだね

日本の土壌は酸性化する

日本の土壌は、自然任せにしておくと酸性化する。雨水が大気中の二酸化炭素を含み、雨水のpHが5.6程度になっているため。

化学肥料の中には酸性の副成分を含むものもあるので、多用していると土壌の酸性化が進む場合もある。

あおい

化学肥料が土壌に悪影響を与えると言われる1つの要因だね

酸性化が悪い理由

pHが5程度より低下すると、土中に多く含まれるアルミニウムが急速に水に溶けやすくなる。
水に溶けたアルミニウムは、作物の根の細胞に直接害を与え、pH低下とともに急激に根の成長を悪化させる

酸性が強まると鉄やマンガンも急に土に溶けだして、作物に過剰害を与える。

アルミニウムや鉄はリンを結びつく性質が極めて強く、施したリン酸肥料が作物に吸収されにくくなる。

あおい

リン酸は野菜の実を大きくするために大事な栄養素だから、吸収されないと困るね

石灰で酸性を改善

土壌に石灰資材(アルカリ成分)を加えて改善する。

石灰は必須の多量要素でもあり、それぞれに特徴がある。

  • 消石灰:即効性で、アルカリ性が強くpH調整効果が高い。
  • 苦土石灰:石灰と苦土(マグネシウム)を含み、効き目が穏やかで扱いやすい。
  • 貝化石石灰:海中に堆積した貝が化石化したものを砕いた有機石灰。微量要素が多く含まれている。
  • 貝殻石灰:ホタテやカキなどの貝殻を砕いた有機石灰。穏やかに長く効き、安価。
あおい

微量要素とは作物体内に存在する0.01%以下のもの。鉄・マンガンなど。

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